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執筆者の写真春名義之

防災研究の最前線で語る、技術と心をつなぐVRの可能性 、京都大学防災研究所での講演報告




京都大学防災研究所において、「現代防災技術におけるVRの応用とその可能性」をテーマに90分間の講演を行う機会をいただきました。


防災研究の世界的な研究機関で、私たちの取り組みを紹介できたことは大きな経験であり、また新たな気づきを得る貴重な機会となりました。


講演ではVR技術を活用した防災教育の現状と、岡山大学・岡山市消防局との共同研究成果を中心に、「See Change Act! ―見て、変わり、行動を!」という私たちの理念をお伝えしました。

特に高齢者の火災時における行動特性の研究結果は、多くの研究者の方々の関心を集めました。


質疑応答に関しては、特に防災意識の「行動変容」をより客観的に評価する方法について、鋭い質問が投げかけられました。

「アンケートや主観的評価を超えて、どのように数値化・可視化できるか」という課題は、今後の研究開発における重要な示唆となりました。


また、思いがけず盛り上がったのが、広報戦略としての「猫」の活用についての話題でした。

当初は「猫の話」部分の説明が特に熱くなりすぎたことが、少々心配されたとのことでしたが、「ITやVRに興味のない層へのアプローチとして効果的」という所へ結論付けたことで、コミュニケーション戦略としての有効性を説明させていただく事ができました。 さらにVR酔いの軽減に関する技術的な取り組みについても、専門的な見地から貴重なご意見を賜りながら、活発な議論が交わされました。


この講演の実現にあたり、京都大学防災研究所の藤見俊夫 准教授には多大なるご支援をいただきました。

最先端の研究者の方々と意見交換できる貴重な機会を設けていただいたことに、心より感謝申し上げます。


今回の経験を通じて、学術研究と実践的な防災教育の融合の重要性を、改めて実感しました。

ご参加いただいた皆様からの鋭い指摘や建設的なご提案は、今後の開発と研究の大きな励みとなります。


これからも技術の革新性と人々の心に寄り添う親しみやすさの両立を目指し、より効果的な防災教育の実現に取り組んでまいります。


今回の講演は、私たちの取り組みの新たな可能性を開く、重要な一歩となりました。

この経験を糧に、さらなる研究開発と社会実装を進めてまいります。


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